メールでご質問をいただきました。
すみませんが 教えて下さい。
返事 は、急ぎません。
来月、会うかもしれません。
食後の血糖値が
300以上になる患者が居ました。
米飯を150g食べているそうで、
100gにするよう話しました。
治療経験が長いのか知識があり、理解力も高い人です。
実験済のようで、米飯を減らすと
空腹感が凄く、困るそうです。
痩せた感じの人です。
とっさに豆腐や大根、こんにゃくを思いつきましたが
上手にアドバイスが、出来ませんでした。
今度会ったら教えて上げたいので、
効果のある食品を教えて下さい。
末筆ながら、良いお年をお迎え下さい。
とのことでした。
メールからは、
患者さんの年齢・性別・治療状況(薬など)
わかりませんし、
医師の指示もわかりませんし、
相談者が栄養士なのか看護師なのか・・・
もわかりませんが、
患者さんのことを考えて
私なりに書いてみようと思います。
高い血糖値に対して
薬で
血糖値をコントロールしているかも
しれませんが、
血糖値が300を超えるということで
インスリンを出さないような食事をすることを
おすすめします。
特に夜はエネルギーを蓄える状態に
なっているので、
糖質を控えることをおすすめします。
大まかにいうと
主食を控え、おかずを中心に食べる
(タンパク質を多く摂る)というイメージで、
基本的には、
食べるものを選べば、食べる量の制限は
ありません。
今の時期なら、
夜は鍋とかいいですね。
魚・肉・卵・豆腐・納豆・チーズなどは
食べても構いません。
冬野菜もたくさん食べましょう。
焼肉やステーキも大丈夫です。
しっかり野菜も食べましょう。
焼き魚に大根おろし・卵焼きに
みそ汁…も大丈夫です。
ただ、気を付けてほしいのは、
ごはんなどの主食(ごはん・麺類・パン)
芋類・果物・菓子類・砂糖は、
控えてください。
調味料に砂糖は使わず、
少々お値段が高めですがラカントSなどの
甘味料をおすすめします。
マヨネーズは使ってもいいですが、
カロリーカットやノンオイルなどは砂糖が含まれているので
裏の表示を見て砂糖が含まれていないものを。
お酒は、
糖質ゼロのものか、
焼酎・ウイスキー・ブランデーはOKです。
ノンアルコールのビールなどは、
糖質が含まれているのでダメです。
糖質を制限しても、
脳は脂肪から作られる「ケトン体」という物質が
エネルギーに変えますし、
「新糖生」という機能があって、
足りないブドウ糖(脳に必要な栄養)は、
肝臓でアミノ酸などから作ることができます。
タンパク質を摂ると、
新糖生でブドウ糖が作られるので
大丈夫です。
逆に
糖質の多い食事・暴飲暴食・早食いで
食後に急激に眠くなったりだるくなったりすると
思います。
和食は、煮物などに砂糖が多く入っていますし、
フレンチではパンやデザート
イタリアンではパスタやピザ、
中華料理には、焼売・餃子・春巻きなどに
小麦粉・とろみで片栗粉が使われているので
とくに外食やお呼ばれのときには、
それらを避けなくてはいけません。
お菓子が好きな人で
作ることができる人は、
ラカントSや糖質の少ない大豆粉を使って
クッキーやケーキを作ることは
可能です。
飲み物は、ジュースなど市販の物には
砂糖が入っているので、
甘い飲み物は控えてください。
コーヒーなど砂糖が欲しいときには、
ラカントSを入れてみてください。
ラカントSは少々高めですが、
砂糖と同じ分量で使えるので
入れる量を普通の砂糖の量と同じに使えるので
便利です。
煮物などにもそれで調理すると
糖分を気にしないでおいしく食べることができます。
ごはんが食べたいということですが、
できれば夜は控えるかわりに
お昼に摂ると良いでしょう。
できたら、
ご飯なら「玄米」
パンやパスタの場合は「全粒粉」のものを
選んだり、
大豆粉を使った「大豆麺」や大豆パン・
こんにゃくやワカメを使ったラーメンもあります。
そういう糖質の少ないもので代用しましょう。
果物は少量で。
どうしても白いごはんやパスタ・うどんを食べたい
というときには、
食後30分後に、
2・3km歩くなど、
有酸素運動をしましょう。
有酸素運動は、血糖値を下げてくれます。
ジョギング・スイミング・自転車・散歩など
自分に合ったものを選んで
無理なく楽しくできるものがいいですね。
継続して続けられるものを。
何より、
血糖値を測る習慣もつけてほしいです。
そうすると食事で血糖値をコントロールできることも
わかるからです。
意識の高い方のように思いますので、
くわしく説明すると大丈夫かと思います。
もっと詳しく書くと
血糖値には、
GI値とかGL値というものがでてきます。
「GIとかGLって何?」
と思うかもしれません。
グリセミック指数(GI値)
グリセミック負荷(GL値)
欧米では現在では糖尿病などに有効なのは
GIではなくGL値と考えられているそうです。
たとえGI値が高い食品でも
炭水化物の割合が低ければOKとうことです。
(たとえば人参)
人参のGI値は高いですが
炭水化物の割合は非常に低い。
そのため食べても比較的血糖値の上昇は低い、
という論理です。
GL 値の低い食べ物は血糖値の変動が少ないため、
血糖値が急激に変動する時に起きる
イライラや落ち込み(低血糖症)を防ぎます。
なので
うつ病にも効果的と言われています。
GL 値 = GI 値(血糖値が上がる速さ)
x
炭水化物の量(グラム数)です。
GL値を知っておくと便利です。
例えば
白米 56
モチ 32(海苔を巻いたもの)
胚芽米 32
おかゆ(精白米) 17
玄米だけ 18
おかゆ(玄米) 14
おかゆは低いですね。
少量でゆっくり食べると腹持ちもしますね。
そういったのもご参考にされるといいと思います。
まあ、細かいところまで神経質になることよりも、
まずは、
白い砂糖→黒っぽい砂糖
精製された塩→天然(自然)塩
精製されたもの→精製されていないもの
に変えるだけでも違いますし、
毎日使う調味料は、
化学調味料・添加物の多いものではなく
なるべく自然の食材を使っているものにするとか、
食べる順番を懐石食べ
(野菜→タンパク質→炭水化物の順)にして
ゆっくりよく噛んで食べるように
注意するだけでも違います。
あと
糖質制限をすると
便秘しやすくなるし、
タンパク質を多く摂ると
腐敗菌も多くなるので
おならが臭くなったりするかもしれません。
野菜をたくさん取ったり
発酵食品を
毎日摂るようにしましょう。
糖質制限は慣れるとストレスもなく
すすめられますが、
どうしても調理法がワンパターンになったり
するので、
ごはんの好きな人、甘いものが好きな人には、
辛抱も必要ですが
自分の今の体とうまくつきあいながら
自分の体を知って
運動もしながら、
たまには好きなものを食べても
うまく血糖値をコントロールできるようになると
思います。
以上ですが、参考になると幸せます。
・・・今週・来週は、忙しい~~です。
年末年始、業者がすべてお休みということ、
年末年始に行事が多いということ。
昨日も帰るの遅くなりました。
来月の献立が・・・
仕事の合間にこんなものを作ってます。
さて、これは何でしょう???
ヒントは、コチラに
今月の職場のおすすめメニューです。
わかったかな~???
そう、来週のクリスマスの
「ローストチキン」に使います。
お弁当もあるから量が半端ないです~。
今日はめっちゃ寒いですね。
気を付けて出勤しましょうね。