Quantcast
Channel: 管理栄養士コーゲヨーコの 「バランス喰楽部」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3852

倹約遺伝子と今後のダイエット

$
0
0

倹約遺伝子ってご存知ですか??


アメリカのニールという学者

(Thrifty gene theory /J.V. Neel、1963年)

によると、

人間の遺伝子の中には「倹約遺伝型」という遺伝子が

あるという仮説を出していて、

多くの人に支持されています。


どういうことかというと・・・


人は好きなだけ食べて飲んで、

体を動かさないで楽をしていると、

たいていは太って糖尿病をはじめとする病気になります。

この病気が生活習慣病です。


しかし、

あまり食べていないのに太ってしまうのは、

多くの人々が「倹約遺伝子」を持っているから・・・

という考えがあります。


しかし、世の中には多めに食べても

太らない人がいれば、

少し食べるだけで太ってしまう人もいるのが事実です。


だれでもかれでも、

同じ方法で痩せるというわけでもありません。


これには、遺伝子が関係している場合があります。


ヒトは今まで飢餓を乗り越えてきました。

日本では、2千年前から農業がはじまって、

大部分の人たちは非常に厳しい状態で

生きなければなりませんでした。
 

農業はとても原始的なものですから、

もろに気候の影響を受け、

当然飢饉がしばしば起こりました。


現在のように少なくとも食糧については

心配することがなくなったのは、

ごく最近のことです。


テレビを見てても

当たり前に「スイーツ」の特集や

ファストフードなどのCMをよく見ますが、

私世代の子供の頃には、

なかったですもんね。


今は当たり前なので、

若い人たちにはわからないかもしれませんが。


本来は、

私たちの体はできるだけエネルギーを節約し、

生き延びようとするように設計されているのです。


その中で、

エネルギーを節約する遺伝子倹約遺伝子)をもつ人と

エネルギーを多く消費しようとする遺伝子浪費遺伝子)を

もつ人がいます。


倹約遺伝子節約遺伝子肥満遺伝子

表現することもあります。


「やせの大食い」といって

いくら食べても太らない人は「浪費遺伝子」のタイプに

なります。


飢餓の時代では、

エネルギーを節約する遺伝子をもつ人の方が

生き延びるためには有利でした。

倹約遺伝子をもつ人は少ないエネルギーで動くことができ、

少しの食事量で足ります。


浪費遺伝子は多くのエネルギーが必要なため、

倹約遺伝子をもつ人よりも

食事の量を多くしないといけません。


 


日本人の3人に1人倹約遺伝子をもつと言われています。


若いうちは痩せていたとしても、

中年になって同じ食事内容や運動不足の状態であると、

確実に肥満体質となってしまいます。


「人は誰でもダイエットして痩せることができる」はずが

倹約遺伝子をもつ人は、

さらに努力をしなければなりません。


また、倹約遺伝子をもつ人は、

糖尿病などの生活習慣病にもなりやすいです。


日本人の場合は「肥満である=糖尿病」という関係は、

必ずしも成り立ちません。

痩せていても糖尿病の人はいます。

つまり、

日本人は外国人よりも糖尿病になりやすい体質なため、

より健康に気を付ける必要があります。


マウスでの研究の結果、

いくら食べても太らないネズミは浪費遺伝子を

持っていることが分かりました。

この逆が倹約遺伝子でですね。


浪費遺伝子の場合は、

逆に基礎代謝が200kcal増加するので、太れません。

このような太れない体質の人が

体重を増やしたいときは、

運動をして筋肉をつけるのがよいのです。


ちなみにこの浪費遺伝子を持つ人は、

日本人の16%だといいます。

バイキングでおなかいっぱい食べても

体が熱くなって消費に回るそうです。


何が言いたいかというと、

私自身のことですが、

40歳を過ぎて痩せません。

(若いころより10kg以上体重増加のまま)


私は同世代と比べて、

(よく食べるかもしれませんが)、

良く運動している方だと思います。


ブログで一大決心をして→コチラ

周囲に宣言したにも関わらず、

先日のワインの講習会でたくさんワインを

いただいたら・・・元に戻ってしまいましたガーン


私の母も40代からずっとスイミングに

毎日通っていて(約30年間)

体力もあり、

食事もそんなにたくさん食べている

訳ではありませんが、

40代までずっと若いころからの体重をキープ

してきましたが、

最近(今年70歳)・・・ぽっちゃりしてきました。


母の母、つまり私の祖母も、

若いころは細く、でも70歳の頃は太っていました。


私も「倹約遺伝子」の1人だと思います。

若いころは「痩せの大食い」などといわれていましたがガーン


私自身「浪費家」「倹約(節約)」できないのに・・・


どうして体は、

倹約するのよ~~~、

   浪費してちょうだい・・・。


ということで・・・おさらい。


浪費遺伝子をもつ人に比べ、

倹約遺伝子をもつ人は、

1日に約200kcalものエネルギーを節約するそうです。


つまり、

この200kcalを消費しようと思うと


・60分のウォーキング
・40分のテニス
・30分の水泳


もしこのような運動を毎日したとしても、

その後に多くの食事をしたのでは意味がありません


さらに、

運動した後に自分にご褒美ということで、

ケーキを1個食べたとします。

ケーキには、約200kcal以上

カロリーが含まれているので、

今まで行った運動が

全く意味のないものになるだけじゃなく、

それ以上体についてしまうというわけです。


私の場合、

今までの運動プラス200kcal運動するか、

2割くらい食べる量を制限するか…しなくては

ならないわけです。


・・・ということで、

もう一度食生活や生活習慣を見直して、

あと24日のマラソン合宿までに

シェイプアップ、

目標の体脂肪3%に向かって

挑戦したいと思います。


ぽちっと押してくださると
   ダウン ダウン ダウン    ダウン ダウン ダウン 元気がでますドキドキ
 

管理栄養士ヨーコさんの「バランス喰楽部」脱カロリーで正しい食事指導教えます!-栄養士

栄養士ブログ第1位。
いつもありがとうございます好 嬉しいです


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3852

Trending Articles